【新唐人2013年09月27日付ニュース】2009年、中国遼寧省で行商人が暴力を振るう城管をナイフで刺し殺した事件が発生しましたが、9月25日、夏俊峰さんが、故意殺人罪で死刑になりました。多くのネットユーザーや弁護士が当局に対し執行の保留を呼びかけたにもかかわらず、夏さんの命を救うことは出来ませんでした。民間の輿論はこの件に対し強い義憤を示し、人権弁護士は夏さんの死刑は中国公民の“正当防衛権”の“死”も意味していると述べています。
瀋陽市中級人民裁判所の公式ブログは、最高人民裁判所の承認を受け、25日に夏俊峰の死刑を執行したと伝えました。
人権弁護士 劉衛国さん
「我々はこの件に対し、強い義憤を感じています。公民には正当防衛権があります。我々はこの事件の為にシンポジウムまで開いたので、事件に関してよく知っています。夏さんの行為は正当防衛です。ですからこの事件に死刑を適用したことからはっきり言うと、中国公民の正当防衛権もこの事件と共に死んだのです」
夏俊峰さんの妻・張晶さんによると、夏さんとの死刑執行前の最後の対面の時、夏さんから2009年に派出所に連行された時のことを初めて聞いたそうです。夏さんは当時警察が用意してあった調書にサインを強要され、拒むと殴打されたそうです。夏さんは自分が先に城管に殴られたために犯した過失殺人であると主張し続けていたといいます。
夏俊峰さんの妻 張晶さん
「先ほど主人に会い、30分時間を与えられ、最後の対面をしました。主人は『承服できない、自分は正当防衛で、自供書にもサインしていない』と言っていました」
人権弁護士 劉衛国さん
「城管であれ、警察であっても、人を殴る権利はありません。夏さんは自身の身に危険を感じた時、自己防衛する権利を持ち、自衛の限度を超えていても、それは過剰防衛であり、死刑を適用すべきではありません」
報道では、2009年5月16日、遼寧省の行商人・夏俊峰さんが城管から暴力を受けた後、城管事務所に連行され、さらに殴られたためにナイフで自衛し城管2人を死亡させたと伝えています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/25/atext972954.html (中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)